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Posted by TI-DA at

2008年01月16日

沖縄から全てのビーチがなくなります

はじめて『環境アセスメント』という言葉を教科書で勉強した時、私の胸は高鳴った。「そうか、これからは環境に配慮して経済が作られていくのか」と単純に嬉しかった。しかし今、私をときめかせた『環境アセス』は辺野古に基地を作るための『道具』に利用されている。

 政府が『環境アセス』をやって『環境に問題ない』という答えを出せば堂々と基地を作ることが出来る。日本はそれをやってのけようとしている。住民だけじゃなく、観光客からも、じゅごんからも、珊瑚からも『海』を奪おうとしている。

 アセス法28条に『方法書作成後に新たに改変があった場合、もう一度改めて方法書を作り直す』というのがある。しかし『例外として軽微な修正に当たるものであれば作り直さなくてもよい』とあり、また『その改変内容が環境に著しく影響を及ぼすと考えられる場合にはその限りではない』という例外の例外がある。

 先日、沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団が、アセスの方法書で明らかになった『修正点』を6つあげた。

1.陸上部も飛行するので、騒音、墜落炎上の危険が増加する事は明らかである。 
2.戦闘機装弾場ができるので、飛行機の墜落による爆発、炎上、山火事の危険が増大する。 
3.洗機場から排出される薬液で、海域が汚染されるおそれが生じる。
4.進入灯の設置により、海草藻場が破壊されジュゴンの回遊が妨げられる。 
5.港湾の可能性があれば、航行によるジュゴンの生息環境への影響が増加する。
6.作業ヤードの位置、サイズにより環境影響が相当な程度を超えて増加する。

環境へのリスクの少ないプランを出した後に『戦闘機装弾場』や『洗機場』や『進入灯』を追加し、軽微な修正だからやり直さないという沖縄防衛局、そして沖縄県。「面積の一切の修正が無いのだから、但し書きされた例外も適用されない、よって法的に方法書のやり直しは不可能」と言い放った。

 先の審査会でもう一つ明らかになったのは、辺野古を埋め立てる為の土取り場の規模。「沖縄近海から1700万㎥の海砂採取」という発言。1700万㎥とはダンプ340万台分の砂だと西脇氏はJANJANに書いている。

 真喜志氏のblogでは「おいおいおい、日本政府は、沖縄の命である砂浜を全て、消すつもりかよ!!沖合いの海底から砂を浚渫すると、数年後に目の前の砂浜が波浪とともに海底に移動し、砂浜が消えていく。砂浜の幅100m、砂の厚さ1mとして消えていく砂浜の延長を計算してみよう。17000000㎡÷100m÷1m=170000m=170km辺野古の埋立にともなって、170kmの砂浜が消える。」とある。

沖縄から白い砂浜が消える、
こんな馬鹿な話があるだろうか。


 基地を容認するうちなーんちゅの政治家も、基地問題を無視して軍用地料を貰う地主も、だんまりを決め込む基地従業員も、目の前の札束に涎を垂らす土建業者も、キャンプハンセンで環境を破壊しながら働く米兵だって「基地建設の為に全部の沖縄のビーチをなくしても良い」とは言わないだろう。というか言えないだろう、言える人がいるだろうか。

 一度でも沖縄の白い砂浜を見たことがある人は、今後沖縄のビーチがどうなるかを考えるべきだ。生態系に影響を与えないはずのない計画だが海砂の採取の環境被害については調査するつもりは特にないという。今この瞬間に「知らなかった」「忙しい」「分かりにくい」「面倒くさい」「仕方がない」「時間がない」等の理由で思考を始めなかったら、2014年には沖縄から全てのビーチがなくなるだろう。

では、
私やあなたに何が出来るか。


 今日、1月16日水曜日、午後6時から首里石嶺の沖縄県総合福祉センターで開かれる『辺野古基地建設にかかるアセス審査会』に出席し『アセス法28条』に則って方法書のやり直しを求めること。これしかない。私は行く、行って誰が沖縄の砂浜を無くしても良いといっているのかこの目で確かめなければいけない。どんな部屋の中で誰がどのような服を着てどのような声で何を話すのか、それがどのような影響力を持つのか。私は見なくてはいけないと思った。

 『青い海、白い砂浜、沖縄』というキャッチコピーを聞いたことがある人、夏はビーチパーティーを楽しむ人、世界屈指のビーチサッカーの拠点を失いたくない人、ビーチラグビーをする人、毎年浜下りをする人、初日の出を海で見た人、マリーンスポーツショップを経営している人、浜に寝そべって日焼けをする人、ビーチで踊る人、ダイバー、サーファー、ボディボーダー、海岸でナンパを楽しむ人、ビーチバレーが趣味の人、ビーチフラッグが上手い人、ビーチで結婚写真を撮る人、遠足に海に行く高校生、ビーチクリーンアップ作戦に参加したことがある人、今年の海開きを楽しみにしてる人、浜で犬を散歩させる人、ビーチでジョギングする人、砂浜に座って夕日を眺めたことがある人、海岸でキャンプする人、ビーチサンダルを愛用している人。
 
 これは上記に該当する人全ての問題だ。当てはまる人は今日沖縄県総合福祉センターに行こう。知らないところで行われたことを、後日新聞報道で知って怒るのではなく、『その場』を抑えよう。県と沖縄防衛局は今日の審査会をはぐらかしたり押し切ったりすることが出来ればこの方法書でアセスをできる、よってこれが最後のチャンスだ。今日の6時に沖縄の海の未来が決まる。

『辺野古基地建設にかかるアセス審査会』
に行こう
 
 
 環境破壊が懸念され、地球をどうやったら守れるかを地球レベルで検討している時代に、京都議定書をやった日本が沖縄でやろうとしていることは一体何なのか、人工的に自国海上に外国の基地を税金を使って作り、基地建設の為に島中の砂浜を無くすということが現実に起きようとしている、ここ沖縄で。

皆さん会場で会いましょう。




参考記事:
JANJAN市民新聞
ダンプ340万台分の県内海砂で埋立を計画 普天間代替・辺野古アセス
http://www.news.janjan.jp/area/0801/0801138855/1.php
沖縄・辺野古海上基地の問題を中心に maxi's_page
方法書からやり直せ
http://blogs.yahoo.co.jp/okinawa_maxi


  


Posted by shinakosan at 04:33Comments(2)