教育三法成立・・・やばい。

shinakosan

2007年06月21日 18:12


学校教育法・地方教育行政法・教員免許法の改正とは?


学校教育法改正は、義務教育の目標として「我が国と郷土を愛する態度」「規範意識や公共の精神などに基づき社会に参画する態度」を明記して、ちゃんとやってるか国が評価使用というもの。それから教職員の管理強化して学校に国の力が及ぶようにしようというもの。
 ↑ゴミ袋から出して撒いたごみ拾って環境問題やボランティア活動のアピールをするようなおっさんに教育が管理されるなんてたまったもんじゃない。これで文科相に地方教委へ圧力かける権利を与えたことになる。 


地方教育行政法改正は「教育委員会の法令違反により緊急に生徒らの生命を保護する必要が生じた場合、教委に対する文部科学省の是正指示権与える」という案。しかし文科省の文書には「国旗・国歌を指導しないなど著しく不適切な対応をとっている場合には、文部科学大臣が具体的な措置の内容を示し「是正の要求」ができる」とも書いてある。
 ↑国歌を教えなかったら「生徒の生命の危機」とか言って国から指導することが出来る。これはジョークじゃない。近いうち沖縄戦の軍命の集団自決とか教えたら教員は解雇されるかも。国は「いじめ」をネタとして使い本当に解決するつもりはない。


教員免許法改正案は終身制の現在の教員免許を2009年4月1日から有効期間10年の更新制にするもの。更新には30時間の講習会参加を要すこととする。「不適格教員を教壇から確実に排除」し「資質と能力をリニューアル」するためとされる。
 ↑更新するために授業をおろそかにして講習会に専念する不適格教師は教員を存続できるが国家のイエスマンでない不都合な教師は排除できるってこと。リニューアルしてどういう教員を採用しようというのだろう。



国が教育に介入するのは時代錯誤だ。
児童生徒の学力を国が把握し管理し競争を煽るだって?
私の住むイギリスではブレア政権下で進められた競争原理の教育改革が大失敗に終わり、今必死で軌道修正中。義務教育に競争主義を取り入れて成功している国はどこにもない。エリートは作り出しても格差が広がり結果として国家全体がうまくいかなくなるという例は幾らでもあるのに何故学ばない?
保坂展人はブログにこの法では「日本を愛し戦争をやめさせたいという愛国心は認められない」と書いていた。国家の規定した愛の形じゃないと駄目なのだ。なんてこったい。
日本はどこに向かいたいのか?
日本人の多くは北朝鮮は可笑しいとか変だとか言って笑うけど、このまま行けば天皇万歳の時代がまた来る。
私はそれは嫌だ。