名護市の意見

shinakosan

2010年07月12日 09:29

山城が負けてあいこーが勝った。
昨晩はひたすら共産党を罵った「一本化してたら勝ててたのに」と。
祝杯のつもりで開けたビールがヤケ酒になり、絶望的な気持ちで眠りについた。
朝、起きてみて、キナも保坂も通ってないことを知った。
沖縄は52.44%、全国最低の投票率だったことも知った。

あいこーは、「県外国外を訴えてもネジレではない」と何度も繰返した、
そして次に発した「名護市の意見を尊重する」というフレーズ。
選挙前だけの「辺野古NO」を言いながら、辺野古区の容認決議を引き出し、
辺野古のTHE保守を束ねるあいこーの描くシナリオは、
名護市議選で基地容認派をたくさん当選させ、
「名護市の意見を尊重して基地建設」と涼しい顔で言い切ることだろう。 

そうさせないためのストーリー展開をしなくては。
「共産党があいこーを勝たした」「候補者擁立が遅すぎた」
「山城の知名度が低すぎた」「民主党県連が推薦しなかったからだ」
「あいこーが基地を争点にしないような騙しパフォーマンスをやった」
言いたいことは尽きないけど、いつまでやったところで、
あいこーが当選してしまったのは事実なのだから、
次を見ないといけないんだろう、同じ過ちは繰返せない。

自公(+ネオリベ民主)がどんなに基地容認を言っても、
社大+社民+無所属(+民主県連)は基地反対を言い続ける、
そしてどこにも属さない「私たち」もNOを言い続ける、
そして大事なのは決して「私たち」が少数派じゃないということ。
みんなみーんな自民党でさえ「基地はいらない」と言ってるということ。
鳩山に騙されたように「あいこーにだまされた」と嘆くチャンスさえ与えず、
すぐに始まる名護市議選や沖縄市議選や宜野湾市議選で勝たないと。

それから、目を向けるべきは47.56%の選挙に行かなかった沖縄県民。
自民党に踏み潰され、民主党に振り回され、もう心底うんざりして、
「政治に期待できない」「そもそも政治なんかに期待してもない」
「かかわりたくも無い」「どうでもいい、関係ない」
そう思ってる人がたくさんたくさんたくさんたくさんいると思う。
「私たち」が着せられた、あるいは身に着けることで生きてきた、
「敗北主義の奴隷体質」をどう脱ぎ捨てるのかを考えないといけない。
「沖縄の未来は私たちの中にしかない」という、
ヒロジやキナのアピールが届かなかったことをどう踏まえるか。

それから、私は実は日本人の決断にとてもとてもとても期待していた、
沖縄のことを考える日本人は実はいるのかもしれない、
社民党という選択を日本人もやるかもしれないという風に考えてた、
だけど、所詮日本の人たちにとって大事なのは雲の上の問題ではなくて、
タリーズコーヒーとか、ママでも金とか、反小沢とか、そういうことで、
どうあがいても沖縄のことが争点になるはずがなかったということ、
期待した私がバカだったということ、それが痛いほどはっきり分かった。
沖縄の未来は、だから、沖縄が作るしかないんだ、
というのは「嘆き」ではなく「決意」だ、と、負け惜しみでも言いたい気分、
いや、そういわないと生きていけない一日の始まりだ。