2010年07月16日

事故処理から「透明人間」へ

交通事故から「当て逃げ」へドクターハラスメントから「ひき逃げ」へに続く待望(誰も待ってない)の続編!事故処理から「透明人間」へ!

ドクハラ医院には絶対行かないと決め、近所の整骨院に足下く通うも、相変わらず痛み、吐き気、痺れ、がとれないということで、再度検査のため病院へ、今度はちょっと大きな病院へ。レントゲンを見たところ骨は大丈夫だけれどもヘルニアの症状なので後日MRIを取ろうということになり、痛み止めと大量の湿布薬をもらった。最初の病院が湿布も出さずに私を返したと聞いて驚く担当医、痛み止めを飲んで痛みが治まる私、最初からここに来ておけばよかった。

丁度保険の更新時期でもあったので保険屋さんへ。セールストークを聞かされて、ちょっと体調悪くなってきたので「時間がないので手短に」と言うとスピーディーに対応してくれてナイスだなと思った。事故処理のことで質問があったので「ひき逃げ」の事を話すと、態度が一変して、「自分の保険を使ったら等級が下がるから保険はなるべく使わない方がいい」と自腹での病院行きを勧められた。

さっきまであんなに「私たちが全て保障します、何があっても安心」と言ってたくせに、これじゃ何のために保険入ってるか分からんやっしと、嫌な気持ちになったけど一応等級が下がった場合どのくらい多く払わないといけないのか聞いてみた。するとたった2万円とのこと。2万円のために病院代や慰謝料をあきらめろと言うのはなんだかひどい気がした。

病院はいつまでかかるか分からないし、修理費用だってバイトだってどうなるか分からない状況なので、「この事故処理に保険を使わないと言うのは考えてませんよ」と言うとあからさまにムッとされた。えーなんでムッとするば?ムッとしたいのはこっちだよ。 で、ふと気になって「ひき逃げでも等級下がるんですか?」と聞くと「あ、下がらないかも」という答え!ありえない、これで私がさっきへんなーしてからに「じゃぁ保険使わなくていいです」って言ってたらどうなってたんだろー。もームキー

その後見積もりだすために修理工へ。ハッチバックとバンパーは衝突の凹みだけじゃなくて歪みも出ててトランクが車体に食い込んでいるので全て取り換え、計17万1千円、OMGアガ!(痛い!)!!
 
2010年6月9日、了解警察から電話があった、修理に出されていた該当ナンバーの車に私の車の塗装がついていたことが決め手となり22歳の男性が割り出された、とのこと。電話で話したら「自分がやりました」と認めたので、職場まで捕まえに行くのではなく明日の出頭を待つがいいか?というのでOKした。

とりあえず見つかってよかった、ほっとした。でも、数日待っても連絡がないので再度警察に連絡すると、「自分も何度も連絡しているのだけど、『先日スポーツの大会で内地に行く時に休みを取ったのでもう仕事の休みを取れないのでなかなか出頭できない』、という言い訳をするもんだから、『そんなことを言っても、これはひき逃げ事件で被害者もいるんだからそんなの理由にならないよ、貴方が自分で出頭しないなら私たちが職場に行くよ』と今伝えたところ」だという、でーじ最悪。

その後、出頭してきて事情聴衆をしたそうだけど「まだまだ捜査中で詳しいことは言えないので少々待つよう」に、と言われそれから約1カ月くらい待たされた。

その間に、警察署に車を持って行って写真をとられたり、病院でMRIを撮ったり、保険会社にいくつもの資料を提出したり、新しい薬をもらったり、復帰したバイト先で「貴方が突然休んだせいでどんなに迷惑したか」と文句言われたり、警察が家に来て私の車につた加害者の車の塗装を証拠として持ってったり、何回も何回も整骨院に通ったり、フラに行ってもなかなか踊れなかったり、体の調子が悪くなって沢山の用事をドタキャンしたりした。

了解「まだ終了ではないけれど捜査が大詰めになったので加害者と連絡取ってもいいですよ」ということになり、一昨日、加害者のところへ見積もりを持って行った。一人で行くのは怖かったので時間の都合がついた強面の父親僕ボクサーについてきてもらった。でもそこには加害者はいなくて、平謝りする両親がいただけだった。しかもその両親の視線と謝罪は私の父親に向けられたもので、私は透明人間ゆうれいの気分だった。

言いたいことが沢山ありすぎたけれど、事件を起こしたのはこの方たちじゃないという思いと、「申し訳ありませんでした」と言いながら、私の体を気遣うそぶりも見せなかった態度に傷ついて、泣きそうな気持になり、顔を曇らせたまま黙り込んでしまった。職業柄、事件に慣れている父が淡々と丁寧に微笑みながら状況を説明してくれた、が、何と言うか、父も加害者の両親も平穏に終わらせたいというベクトルに気持ちが向いていて、それはいいんだけど、私は本当に「ここにいない」気分になって、ますます口を開くことが出来なくなっていった。だからと言って、一人ではここに来れなかったわけだし、そもそもこの人たちに対して怒りをぶつける所以はないし、と自分に言い聞かせて透明人間ゆうれいを決め込んだ。

帰り際に「子供騙しみたいなものですが」とゼリーと1万円分の商品券を渡された。本当に子供騙しだよなと思った、自分が親になった時、もしも子どもがひき逃げ事件を起こしてしまったとして、1月半も知らぬ顔で過ごしたり、子どもが「仕事を休めない」と言ったからと言って「じゃ、代わりに謝っとくよ」と言ったり、わざわざ話し合いに来た被害者に1万円の商品券握らせて帰すだろうかと考えたら段々と腹が立ってきた。いろんな事件の被害者が「謝罪」を求める気持ちが初めて分かった気がした。私が欲しかったのはゼリーでも商品券でも形だけの代理謝罪でもなく加害者本人の口から出る「お体大丈夫でしたか?悪いことをしてしまいましたごめんなさい」という謝罪や反省の言葉だったと言うことに、私は初めて気がついた。

車に乗り込んだ私たちに加害者の両親が「息子にも謝りに行かせます」と言った。私はその日を待ちわびることにしよう、本人に何を伝えたいかをリストアップして待つことにしよう、そう思った。警察の捜査が終了した後、私はまた署に呼ばれて被害者調書を作成することに協力しなくてはならないらしい。その時に被害者は、保障も謝罪もなくて憤慨してる場合は「加害者に厳しい処分を」と訴えたり、逆に加害者が反省を示し素晴らしい対応だった場合には「それ相当の処罰を」と言ったり「起訴を取り下げてもいい」と申し出たりするそう。さて、私はどうするのだろう?

実家に父親を送って行こうと車を走らせていたら、緊張で青くなっている私を心配したのか「飲みに行くか」という話になって、パートナーと母親も呼んで近所の居酒屋でお疲れさん会オリオンビール缶をした。そこで改めて、私にはいつでも頼れて理解あるパートナーがいて、病気で寝ていても食べられるご飯があって、すぐに相談できて駆けつけくれる親がいて、本当に幸せだなぁと思った。「ひき逃げされたから気付けて良かった」、なんて言うつもりは毛頭ないけれど、それでも、これを機に分かったこと学んだことがいっぱいあったのは事実だなうさぎ

さて、これからやっと具体的な車の修理や保険屋とのやりとりが始まる、早くなにもかも終わらせて平和な日々を取り戻したい!さて、そろそろ整骨院に行かなくちゃ、今日はここまで読んでくれてありがとう。




Posted by shinakosan at 10:30│Comments(2)
この記事へのコメント
こんばんは。
前編2編も含め、今日読ませて頂きました。
まず、首の調子や体調はいかがですか?
落ち着いてきていればいいのですが・・・。

それにしても最初の医者は最低ですね。同じ医者として(診療科は違いますが)、とても恥ずかしく思います。
警察や保険屋、加害者側の対応も含めて、僕にはこのような経験がないので軽々しく「shinakosanのお気持ち察します」なんて言えないけど、一日も早くshinakosanの納得のいく決着がついて、体や心の傷が癒えることを願っています。
それと、車のキズもね。
Posted by hysa's papahysa's papa at 2010年07月17日 01:18
hysa's papaさん
 ありがとうございますー。体調の波が酷くて、元気な日は元気なのですが、元気に動きすぎると翌日は動けなかったり、天気が悪いとだるくなったり、疲れると右肩から腕にかけてしびれたりします。精神的なものもあるのでしょうけど、なんか予測がつかないのでドタキャンしたりして色んな人に迷惑をかけたりしています。でも最初よりはかなり良くなっているのでこのまま右肩上がりで治ったらいいなーと思います。
 実は、昨日この日記を書いた後、加害者側が保険の「事故受付」をやったようで、すぐに保険会社や修理工から連絡が入り、昨日ついに車を修理に入れることができましたー!わーい!買ったばっかりの車をでこぼこにつぶれたまま運転して気が滅入ってたので、昨日からちょっとハッピーです、加害者さんやればできるじゃん(もっと早くやってくれてたらこっちも怒らなくて済んだのにー)!と思いました!
 心配してくださってありがとうございますー!
 
Posted by shinakosanshinakosan at 2010年07月17日 06:53
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