2012年01月04日

重苦しいけど、愛おしい、愛の話。

KEN子さんの日記をシェアします、是非読んでください。
県庁に行けず、悶々とした日々を過ごしている私、
言葉を紡ぎ出す事もせず、ただただ事態を見守って、
いい方向に事が運びます様にとうーとーとぅーするだけの無力な私、
でも毎日毎日毎日、気になっています、沖縄の未来、
そして脱軍事化に向けて今日も体を動かしている、
県庁で闘っている全ての皆さんに感謝とエールを送ります。


「重苦しいけど、愛おしい、愛の話。」 KEN子

あのね。
あらためて。
なんか「たかが書類」と思ってない?
基本的な所を何度でも言うけどよ?
ちょっとここまで美談すぎたので、
もう少し遠慮せず書きますが。

「基地=戦争」ですよ。
防衛とか経済とかいう旗を振り回して見えづらくされても、
その旗をかき分けて、本質を見れば、
それは人殺しの手伝いです。

私がライブハウスで友達になった20~30歳の米兵が
何人も戦争に行ったんですよ?
何人かは死んだかもしれないし、生きてるかもわからない。
腕や脚がもげたか、顔が半分吹っ飛んで死んだか。
今日も意識もなくベッドに横たわってるかもしれない。
かろうじて無傷で生きて帰ってきた友達も、心を塞いでしまった。
そんなことが、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と
ことあるごとに私達は友達を失ってきたんだよ。
みんな沖縄から飛び立って行った。人を殺しに。殺されに。
そしてその先で殺すのは軍人じゃない、ほとんど民間人。
老人、女、こども。
いくら勲章もらっても友達が人を殺して、喜べる人いるの?
いくら大金もらっても友達が帰って来ないことを肯定できるの?

まずはあなたの、優しくて、傷つきやすい心を、殺すな。
無視しないで。見捨てないで。強くなりたいと祈る気持ちを。

かっこいい戦争なんて、アメリカ映画の見過ぎだよ。
脇役から順に死ぬんじゃなくて、
友達が、息子が、恋人が、旦那が、
私の大切な「主役」が、
画面にも映らず吹っ飛んで死ぬんだよ。

それが10年後、あなたの子供が。
20年後、私の息子が。
想像したくもない。
だけど、だから、必死で止めたい。
戦争の火種は1つでも消したい。
65年前も、反対してたのはごく一部、と遠目に見てたら
気が付いたら戦争の中にいた。

他人事で基地は経済とか、沖縄に我慢しろとか言ってる人よ。
戦争は65年前の過去じゃない。
ずっと続いてる。
今も起こってること。
目の前で、友達を失うこと。

その、人殺しの基地を作るための
例えば13段しかない階段の1段を今日登るんだとしたら、
1段でも登らせたくないと必死になる気持ち、
少しでも伝わりますでしょうか。


という大前提でもう一度。
UST中継でも言いましたが、
そもそも、私達は防衛省に環境の影響なんて聞いてない。
「基地は県外」と言ってるんだよ!

なのに、ごめんねでもなく、
踏みつけた足を外すでもなく、
「ありがとうねー御理解をー」って笑顔で言いながら、
スパイクに履き替えて踏みつけてくるようなことばかり繰り返してくる。
これ以上、どうしたらいいんですか?

防衛省が自分の事業を評価するんだから、
どうせ「大丈夫、影響なし」ていう内容なんだから
受け取らなくても分かってる。
(実際、自分たちで「ウミガメの産卵場所」と書いてたのを
 次の書類では「見受けられない」に書きなおしてるぐらい
 インチキな書類だってことはとっくにバレてるわけだし。)

でもそれでも淡々と「手順の1つ」を進めるだけ。
防衛局長とかは「おれ、3年しか沖縄いないし。」て笑えるだろうけど
私達は、作らせてしまったらもう取り返しのつかない命を失う。

現場にいなくても
できることがある。
心の奥底に、ぶれない芯を持て。
行動できなくても、思い続けるだけでもいい。
それは10年後、必ず次の「種」になるから。

繋がっていてください。

そして、繋がっていてくれて、
こんな重くて辛くて苦しい文章を
逃げずに最後まで読んでくれて
本当に、ありがとう。




Posted by shinakosan at 12:13│Comments(0)
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