2010年05月22日

米軍基地と環境汚染と健康被害

    米軍基地と環境汚染と健康被害

米軍再編で韓国に返還される24の米軍基地で深刻な土壌汚染が確認された。米は環境浄化費の負担を拒否、そこで韓国環境省が汚染者負担の原則を主張するとベル在韓米軍司令官は「韓国側が一方的な措置を取るなら米韓同盟が阻害される」と圧力をかけた。

米軍基地撤退後のフィリピンでは基地跡地でアスベストや重金属ほか燃料による深刻な環境汚染が確認された。汚染の影響で病気や奇形児出生率が急増したものの基地撤退時の米軍との契約で保障請求できず。アークエコロジーのサガンは「フィリピンの経験を沖縄で見たくない」と語った。

グアムのナビチビダット教授は「米軍基地の環境汚染は重大な健康問題を引き起こしてる、最近では住民に枯れ葉剤や放射能による被爆が発見されたし、癌の発生率は極めて高く平均寿命が短い。PCBなど島中に化学物質が違法投棄されている。」と語った。

米自治領プエルトリコ・ビエケス島のペレス教授は「基地は汚染され使えない土地が残った。米は無責任にも膨大な費用がかかる浄化をしたがらない。沖縄もビエケスも米国が環境浄化責任を果たすよう苦闘するだろう。汚染問題は軍撤退より難しい問題だ」と語った。

米国本土でも核や化学兵器の兵站基地だったテキサス州ケリー元空軍基地周辺では癌や異常出産、子どもの先天性異常、発育障害など基地汚染が無数の健康被害をもたらしている。南西労働組合のロペスは「私たちが健康被害を訴えても政府は取り合ってくれない」と語った。

沖縄では保守系の知事になってからは基地から派生する環境汚染や健康被害の調査をしなくなったので正確なデータはない、しかし原子力潜水艦が寄港するホワイトビーチや枯れ葉剤が使われたジャングル訓練場周辺では何故か癌の発生率が高い。


Posted by shinakosan at 08:26│Comments(6)
この記事へのコメント
私の地元も保守が圧倒的に強いです。14年任期を務めた前市長も、今回就任した新市長も自民党の支援を受けています。田中前知事は、民意を汲もうとかなり頑張っていましたが、保守的な議会と対立して再選を逃してしまいました。

しかも変化を嫌う封建的な地域なので市民活動や反対運動はいつも同じメンバーになってしまっています。「排他的、過激」との意見や、過去に妥協点を見出して決着した政策への批判を受ける一方で、なかなか他に声を上げる方達は出てこず、活動も広がりを見せません。こうした活動への圧力も強いです(沖縄に比べたら、比じゃないでしょうが)。でもそういった圧力や不正の事実は、市民の一部にしか認識されていません。今回の市長選も今までの市政への批判の声は思うように浸透せず、結局大差で落選してしまいました。そういった環境で、私はストレートな言葉で批判することに不安を感じていて「琉球弧」のエントリーにもああいったコメントをしてしまいました。ただなかなか沖縄に思いが至らない部分があるのも事実だと思います。

基地問題も、個人的に署名を集めたり意見投書する程度のことしか出来ていないのが実情です。が、もう少し踏み込んだところで活動してみたいと思っています。
Posted by 夏茜 at 2010年05月22日 13:46
>夏茜さん
 最近、保守って日本のこと嫌いなのかな?って思います。
 特に右翼は愛国心が全くないなーとも思います。
 さて、沖縄でも保守と革新はいつも大体同じメンバーだし、
 市民運動もほっとんど同じメンバーでやってます。
 沖縄では、特に私の世代の人は運動に対する抵抗がある人もいます、
 特別な人たちが運動をやっているんだろうと考えてる人も多いです、
 でも私たち若いアクティビスがドンドン若い世代にアプローチしてるので、
 少しずつではあるけれど、市民運動が認知されてきているように思います。
 それでもまだまだ私のことを「過激」と思ってる人はいるでしょうねー。
 でも過激ってなんだろうと思います、私は埋め立てで生態系を壊したり、
 派遣社員を死ぬまでこき使ったり、戦争で金儲けをしたり、
 基地と引き換えに大金を手に入れて私利私欲をこやしたりしません、
 ただブログを書いたり、座り込んで抗議したり、県民大会に行くだけです。
 なんで私たちが過激なんでしょうねー?へんなの。
 少しずつ、それでも動かずにはいられない、そういう今を生きています。
 一緒に何かできたらいいですね。
Posted by shinakosanshinakosan at 2010年05月22日 19:58
shinakosanへ
夏茜さんへ

先日、連れ合いとこんな話をしました。

差別されたり、いじめを受けている人がいたら、周りの人間は「かわいそうに」と同情・心配するけれど、被害を受けている当事者が「もう我慢ならん」と怒り、抗議し始めると、被害者に同情したり、被害者を心配していた人たちが蜘蛛の子を散らすように去ってしまうのはなぜなんだろうと。
被害者はかわいそうなイメージでないと困るんだろうね。
それは上から目線でしかない偽善者だよね。
なぜ被害者といっしょに加害者に抗議しないのだろうと。
加害者に抗議しない限り、被害者からは周りにいる人たちは傍観者という名の加害者でしかない。などなど・・。


「沖縄=かわいそう」。だから、「同情する」。
でも、島ぐるみで闘い始めると、「あ、もういいや」となってしまう。

この構造を打ち破っていかない限り、日本での闘いはつくれないのではないかと思ったりしています。
Posted by つむぐ at 2010年05月22日 21:26
>つむぐさん
  そうですね、確かにそう。
  根底には日本がリードしたいという気持ちがあるのかな?
  そういう風に思わせてしまう責任の一端は沖縄にもあるのでしょう。
  とりあえず明日の行動はとても大事だとおもうのでがんばります!
Posted by shinakosanshinakosan at 2010年05月22日 23:08
> shinakosanさん

うるま市に友人がいますが、「普天間はどうせ県内に移設するなら、もうそのままでいいさぁ(怒)」というのが彼女の意見です。彼女も怒りは持っているけど、恐らく特に活動はしていません。
長年の習慣で「本当は嫌」なのに「諦め」を身に付けさせられてしまっているのかなぁ・・・という印象を持ちました。

今日は、友人主催の歴史勉強会で戦中の沖縄の歴史から現在の普天間移設問題に至るまでを学びました。

微妙なラインかもしれませんが「ちょっと具体的に動けるところもあるかなあ」と思ったので、また後程メール差し上げます。

>つむぐさん

私の家族は、まさにそのタイプだと思います(元々地元の政治にも関心や問題意識が薄いのですが)。
あと地元には根拠の薄い情報に惑わされている方も多く、ブログで明らかに間違った情報を書いていて指摘したケースもあります。ここにきて少しは基地問題への関心が高まっていると思いますが、まだまだ実際に活動する人たちは少ないです。
Posted by 夏茜 at 2010年05月23日 20:10
>夏茜さん
 県内移設なら普天間そのままでいいさ
 というのは普天間の住民だったら受け入れられないことでしょうけど、
 もしかしたら事を明らかにするためのいい声かもしれません、戦略として。
 つまり、老朽化して使い物にならない米軍基地を閉鎖して、
 新品の米軍基地を日本の税金で作ろうとうい計画が明らかになるから。
 あーこれからいったいどうなるのでしょうか?
Posted by shinakosanshinakosan at 2010年05月24日 07:22
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