2011年07月12日

脱植民地で沖縄とグアム連携

脱植民地で沖縄とグアム連携
グアム政府代表団の一員として発表した松島泰勝さん(左)と、
リサ・ナティビダッドさん(右)ら=6月21日、国連本部(松島さん提供)

脱植民地で沖縄とグアム連携
2011年7月12日 沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-07-12_20391/

米国ニューヨークの国連本部で6月に開かれた脱植民地化特別委員会で、石垣市出身で龍谷大(京都市)教授の松島泰勝さん(48)が、グアム政府代表団のメンバーとして意見発表した。松島さんによると、県出身者がグアム政府代表として発言したのは初めてで「グアムと沖縄は政治的にも経済的にも支配された植民地だ。軍事政策は日米両政府によって決められ、住民たちの声は届かない」などと訴えた。

代表団に加わったのは、今年2月に学生と一緒にグアムを訪れた際、グアム大講師で、NGO「平和と正義を求めるグアム人連合」代表のリサ・ナティビダッドさん(40)と米軍基地問題などについて議論したのが縁だという。

松島さんはかつて、グアムにある日本総領事館の専門調査員として2年勤務した経験があり、異民族支配や基地被害に苦しんできた沖縄とグアムの歴史的な類似性を指摘した。在沖米海兵隊のグアム移転計画について「グアムでさらなる人権問題を引き起こす」と反対の立場を強調し、「グアムと沖縄は島の軍事化を阻止するため、連携すべきだ」と呼び掛けた。 

同特別委は29の国連加盟国で構成され、植民地的な地位を意味する「非自治地域」と、国連が認めたグアムやニューカレドニア、フォークランド諸島など16地域から、現状を聞き取り、その改善につなげることなどを目的に設置されている。松島さんは「沖縄も非自治地域に加わるべきだ。国連の場で、国際社会に対し継続して訴えていくことで、日米両政府への圧力につながる」と提起した。




Posted by shinakosan at 13:25