2013年03月18日

ウチナーグチとウチナーヤマトグチ

例えば「ゆたしくうにげーさびら」と言うとネイティブスピーカーに「ゆたしくは間違い、ゆたさるぐとぅうにげーさびらと言いなさい」と直される。

うちなーぐちとしては誤りだけれどもうちなーやまとぐちとしては正解、そういう認識を持たなければただの言葉狩りで方言札と全く同じ構図でヤバいと思います。

うちなーやまとぐちやハワイのピジンなどはこれまで「中途半端な言語、不完全な言語、差別や矯正の対象」とされてきましたが、それはタコライスは沖縄料理じゃないという主張と同じです。

うちなーやまとぐちはうちなーぐちじゃない、タコライスは沖縄料理じゃない、確かにそうです、でもだからなに?ということです、美味しければ食べるし使いたかったら使う、それを誰かが「規制」するとしたらそれは「うちなーぐちをつかうな、標準語をつかえ」といった過去の繰り返しです。

うちなーぐちとうちなーやまとぐちは違うという認識を持つということは確かに大切で私もこだわっています。

でもうちなーやまとぐちが使われることがうちなーぐちを脅かすことではないわけで、私達が今やらなければならないのは、うちなーやまとぐちを取り締まることではなく、うちなーぐちを継承・復興させることだと思います☆


追記:
勿論うちなーぐち学習者に対して「あってる」「それは違う」と指摘するのは大事なことだと思う!私も英語教えてるので勿論注意したり直したりする。でも英語教授法の研究で面白い論文があって、間違いを逐一直していくのと直さないのを比較する実験をしたら、英語の上達に特に変化はなかったと。だから「直す」という行為がどれだけの「学習効果」という意味を持つのかをまず考えた方がいいし、その行為の「学習意欲を削ぐ」可能性について知った方がいいという指摘。特にウチナーグチの場合、奪われた言語なので教える人も相当執着心が強いので、ウチナーヤマトグチをウチナーグチと見なしてしまわれては困るという意識もあり、ウチナーヤマトグチとウチナーグチは違うんだということを強調しすぎるかもしれない。もちろんそれらは別言語だからウチナーグチのクラスでウチナーヤマトグチを話すのは「誤り」なんだけど、それはウチナーグチじゃないからであって、ウチナーヤマトグチが「悪い」からではないということを確認しながらやりたいなーと!









Posted by shinakosan at 03:24│Comments(1)
この記事へのコメント
やーやあたとぉーさshinakosan

「生活実感」ぬ伴わない文化や文化やあらん!
Posted by 本村安彦 at 2013年03月19日 20:43
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